先輩インタビュー

「打席に立たなきゃ、始まらない。」

入社1年目で初めて出した企画が採用となり、大型案件を成功へと導いた中村さん。
その後も、クライアント先の新規開拓や企画提案に積極に取り組み、成長と活躍が期待される、駒田印刷の若手エースの一人です。
そもそもなぜ、印刷会社を選んだのか。
どのようなスタンスで、仕事に臨んでいるのか。
仕事に対して、どんなやりがいを感じているのか。
4年目を迎えた今の率直な思いを聞いてみました。

プロフィール

名古屋本社 マーケティンググループ 中村(なかむら)
入社:2020年4月
好きな休日の過ごし方:
月に最低2回ゴルフに行くか、一日中家で動画や漫画を見たり、ゲームをしたりして過ごしています。基本、用事がないときは家から出ないタイプです。
性格:真面目ではありませんが、几帳面だと言われます。
座右の銘:未来の自分に楽させよう

初めての会社説明会で、悟る。

――
中村さんが、就活を始めたのはいつ頃ですか?
中村
大学3年の冬、12月頃だったと思います。
自分は始めたのが遅くて、当時まだ進みたい業界や業種も定まっていない状態でした。
とはいえ、ダラダラと就活をやるつもりもなかったですし、とにかく早く、春までに決めたいと思っていたんで。
まずは行動しようと、最初にパッと思い浮かんだ金融業界の説明会にいくことにしたんです。
――
参加してみていかがでしたか?
中村
3社ほどの合同会社説明会に参加して、少しお話を聞いた時点で「この業界は違う」と分かりました。
お客様に提案する「保険商品」や「融資」が、自分には興味がわかないというか、ピンとこなくて…。
それで、こういう就活の仕方をしていては、企業の方にも、自分にとっても時間の無駄になってしまうと悟ったんです。
――
悟った後はどのように?
中村
自分がどういった方向に進みたいのかを見つめ直すことにしました。
考えた末に、自分の場合は「自分の興味があること」「興味を持てること」を進路選びの軸にするのがいいと判断したんです。
――
中村さんにとって「興味があること」とは?
中村
自分は小・中・高と12年間、野球ひとすじでやってきたのですが、
大学入学時に一区切りをつけたこともあって、選択肢にはならなくて…。
「じゃあ野球以外だと何?」と考えた時に、
昔から漫画や小説といった「紙媒体」を見たり読んだりするのが好きだったなと気付いたんです。
――
そこからどのように進路を決めたのですか?
中村
「紙媒体」から出版・広告・印刷業界が候補に挙がってきて、調べてみると仕事内容もイメージできるし、興味も持てる。
何社か説明会に行って話を聞く中で、なんだかんだいって、自分は「紙媒体が好きだ」ということも実感できて。
そこからはこの業界にしぼって集中的に活動していきました。
――
駒田印刷を知ったきっかけは?
中村
駒田印刷は、どの就職情報サイトで検索しても、いつも上位に表示されたので自然と…(笑)。
その後、説明会とインターンシップに参加。
業務を体験してみると、お客様と一緒になって印刷物をイチから創りあげるところや、
自分が携わった仕事が形として残るのは悪くないなと、気持ちが傾いていった感じです。
――
最終的な入社の決め手を教えてください。
中村
一番響いたのは、「お付き合いする業種を選ばないから、自分の好きなところへ営業をかけられる」という点です。
「興味のあること」を軸に考えていた自分の志向に合っているなと。
――
他に迷った会社はなかったのですか?
中村
教育系の出版社と迷っていました。ですが、実際に駒田印刷に入社してみて、
「営業先の業種を選ばない」という点が、自分の仕事へのモチベーションに大きく影響していることが分かって。
駒田印刷を選択して良かったと思っています。
――
モチベーションUPにつながる営業先というのは?
中村
自分は結構、動物園や水族館が好きで、そういった施設に営業をかけられるのは魅力ですし、
興味のある分野の仕事に関われるのは楽しいですよね。
――
入社前と後で、ギャップを感じたことは?
中村
お客様と打ち合わせをして、印刷物をイチから創り上げていくなど、イメージ通りの仕事ができています。
もちろん、自分のやりたいことだけできるわけじゃないです。
例えば、ひたすら大量の原稿を整理して、細かくチェックして、さばいていくような案件もあって、これはちょっとイメージと違ったかな。
ただ、それも大事な仕事ですし、性格的に一つのことに集中するのは苦手じゃないので。
個人的にはやりたいことができているほうだと思います。

入社1年目。初企画が、採用!?

――
印象に残っているお仕事を教えてください。
中村
入社1年目の夏に、電気計測機器・システムを扱う企業から、当社にお問い合わせをいただいたんです。
新しく社内報を制作するために、いくつか印刷会社をあたっていたそうで、その電話にたまたま対応したのが自分でした。
残念ながら、その時は受注できなかったのですが、少し後に70周年の記念誌を作りたいというご依頼があって。
見積もりをお出ししたところ、お仕事をいただけることになったんです。
――
お客様はどのような記念誌を希望されていたのですか?
中村
「60周年のときの記念誌は文字が多かったので、70周年の今回は写真を多用して見て楽しめるものにしたい」という要望をいただきました。
そのオーダーをもとに、デザイナーと相談し、ビジュアル中心のページ構成で段取りをしていたのですが、
ちょうどその時、ウチで提案しているあるサービスのことを思い出したんです。
――
あるサービスとは?
中村
印刷物から動画を制作するサービスです。
記念誌にプラスして「記念ムービー」があれば、見て楽しめるし、70周年のより良い節目を演出できるのではないか?とひらめいたんです。
ただ、動画を追加するとなると、予算オーバーになりますので、予算内で収めるための作戦が必要になると考えました。
駒田印刷のサービス「印刷物から動画」。タップして詳細が見られます。(別ウィンドウで開きます)
――
どんな「作戦」をたてたんですか?
中村
お客様のご要望に応えながら、ページ数なり、デザイン費用なりを圧縮して、動画の予算にまわすためにどうすればいいか…。
たどりついたのが、「今回は61年目から70年までの10年間をクローズアップした記念誌にしてはどうか」という発想でした。
――
なるほど。
中村
60年までの歴史については、前回の60周年の記念誌で十分に語られていましたし、お客様からも特に「直近の10年が重要」とお聞きしていました。
そうであれば、60年までのページ数を当初の予定より減らし、簡単な年表程度に収められれば、予算を動画制作にまわすことができるのではないか。
そう考えて、企画提案書をつくったんです。
――
お客様の反応はいかがでした?
中村
担当の方に提出したところ、最初は「検討してみます」というお返事で、
しばらくして「上と相談したんですが、とても良いと思うのでこの方向で進めたい」と連絡が入りました。
そこから一気に動いていきました。
――
1年目のお話ということですが、以前にもこういった提案の経験が?
中村
実は、初めてだったんです。
それまでは、「企画を出したとしても、どうせ担当者が見るだけで採用されることは滅多にないだろう」と勝手に思っていたので(笑)。
初めての企画がいきなり採用されて、正直驚きました。
――
企画提案書は自分一人で?
中村
そうですね。まずは自分でやってみようと。
お客様にお見せする前に上司に見てもらいましたけど、反対やダメ出しもなく、
「これで提案してみよう」と背中を押してくださって。
すんなりといきました。
――
提案が通ってからは順調に?
中村
それが、結構大変でした(笑)。
記念誌のほうは、期日までに原稿が集まらないなど、スケジュール通りにいかないことが多く、苦労しました。
70周年の記念ということもあってお客様の思い入れも強く、終盤になって「この表現はこれでいいのか」という指摘が挙がることもありましたし、
デザイン変更が入ればデザイナーのところにいって指示を出すなど、対応に追われる日々でした。
動画については、ディレクター主導で進行していたので大きく関わることはありませんでしたが、撮影には立ち会うことができました。
――
それまでの案件と比べても大変でした?
中村
経験したことのないレベルです。
これほどのページ数のものを手掛けた経験がなく、受注から納品まで半年以上という長期スパンの案件も初めてでした。
現在4年目ですが、現時点の私にとっても最も足の長い案件です。
――
完成後のお客様の反応について教えてください。
中村
記念誌も動画も大変喜んでいただけました。
納品後に先方のOBからいただいた直筆のお手紙まで見せていただいて。
「この仕事をやってよかった」と達成感を味わうことができました。
初めての企画でしたが、採用されたことで自信にもつながりましたし、意味のある仕事になったと思います。

▼中村が関わった記念誌と記念動画

――
そもそも初めての企画・提案で、採用されることは結構あるんですか?
中村
普通ではまずありません。
その証拠に、その後の打率は厳しくて…。
1割もないんじゃないかな。
運よく動画という発想のなかったお客様に響いたというか、ビジュアルを重視したいというニーズとマッチしたのだと思います。
――
この仕事を通して学んだことは?
中村
「提案は通らなくて当たり前」という考え自体に変化はありませんでしたが、提案することの重要性は実感しました。
打席に立たなければ、始まらないというか。
この案件以降、積極的に企画提案をするようになったと思います。

「提案」も「仕事」も、奥が深い。

――
ふだん、お客様へはどのように提案をしていますか。
中村
見積もりを依頼されたらご要望通りの内容と、
「こういうこともできますよ」といったプラスαの提案を盛り込んだ見積もりをセットで出すようにしています。
――
提案する際に心がけていることを教えてください。
中村
目新しさやめずらしい商材を提案することもできますが、的外れな提案はお客様の信頼を失う可能性もありますよね。
印刷物の使用目的やターゲット、使用されるイベント、業界の特性などをしっかりリサーチして提案するのが大切だと思っています。
あとは価格。
「こっちの方が安くなります」というのが結局一番聞いてもらえますからね。
さらに、「今、提案できること」というよりも「今後、提案できること」を探すために、広い視点で話を聞くようにしています。
――
社内で情報共有や勉強会などの機会はありますか?
中村
月1回、実際の提案内容を共有する「営業提案会」が開催されていて、毎回3~4人が発表するんです。
そこで発表された提案書は社内のサーバーでも閲覧できるようになっているので、
先輩方の提案内容からヒントをもらうこともありますね。
――
駒田印刷では“お客様の困りごとを解決する姿勢”を大事にしていますよね。
中村
はい。それができれば当然、良い提案ができると思います。
ただ常々、お客様への確認の仕方が難しいなと。
確かに私もいきなり「何か困っていることありますか?」と聞かれても、即答できないですから。
お客様がどんなことでお困りなのか、ある程度想定してうまく引き出すことが重要で、ヒアリングの仕方、コミュニケーションの取り方などを含めて、その方法を模索中です。
――
その答えは、見つかりそうですか?
中村
結局は「お客様が困ったとき、何かを始めるときに、最初に相談される存在になる」ということが大事だと思っています。
印刷物に限らず、「今度、こういうことやりたいんけど、どう思う?」と、
気軽に頼っていただける関係性を築くことが一番かと。
――
入社4年目を迎え、これからやりたいことは?
中村
もともとは「紙媒体」に興味があって入社しましたが、
今後は「動画」の提案を積極的に行って、一つでも実績を増やせたらと思っています。
――
改めて駒田印刷の営業のやりがい・魅力を教えてください。
中村
業種にこだわらず営業できる点です。
会社から「●●業界に営業をかけなさい」という指示もありません。
だから、モチベーションを下げることなく、続けられるのだと思います。
扱える商材も動画など印刷物だけじゃないので、ツールの種類や組み合わせによって、いろんな攻め方ができるという点も、奥が深いです。
覚えることは多いですが、新しいことを吸収しながら提案の幅を広げていければ、売り上げも上がるし、さらに成長していけると感じています。
――
転職を考えることはありませんか?
中村
ないですね。
今でも知らないことがまだまだあって勉強している最中ですし、この仕事をやり切ったとも思いません。
できること全てやって、「やることがなくなった」と思えない限り、転職することはないと思っています。
――
中村さんにとって「働く」とは?
中村
興味のあることでお金を稼ぐ、ということでしょうか。
人生の中で仕事している時間が一番長いので、その時間を自分の興味のないことに費やすのはもったいないと思うんです。
前提として、収入がないと生活できないですし、安定した収入のためには、長続きできる=興味のもてる仕事がいいと、個人的には考えています。
――
ワークライフバランスは充実できていますか?
中村
はい。自分は効率を重視するタイプで、残業も極力してないです。
あと、性格的に締め切りに追われるのが嫌なので、今できることは今やるようにしていて、同僚からは「もうやってるの?」と驚かれることも(笑)。
そういう意味で、仕事の段取りもお客様への提案も、自分主体でやれるのもウチのいいところだと思います。
――
それは座右の銘「未来の自分に楽させよう」にも表れていますね。
中村
学生時代も夏休みに宿題をしたくないから、休み前に終わらせてました(笑)。
今、多少苦しくても後で楽になったと思えれば良いと思って、やっています。
――
プライベートはどんなことをしていますか?
中村
大学から始めたゴルフが趣味で、今は月に2回ほど楽しんでいます。
その内1回は会社の人たちとのラウンドなんです。
――
“オジサン”上司たちから可愛がられていると聞きました。
中村
実は、最終面接で「ゴルフをやっている」と言ったら、「じゃあ一緒にいこう!」と内定直後から役員や先輩方に連れていってもらってるんです。
こういうアットホームな居心地の良さは、ウチらしいし、悪くないなと思います。
先輩たちとゴルフを楽しむ中村。右は副社長。真ん中は他部署の先輩。
――
最後に、就活中の学生さんたちにメッセージをどうぞ。
中村
営業先も仕事の進め方も、自分の考えを尊重してもらえるので、主体的に動きたいという人には、めちゃくちゃいい職場だと思います。
「この業種にこんな提案がしたい」「こんな印刷物を手掛けたい」など、自分のやりたいことにチャレンジできるし、自ら攻めることで見える景色も広がりますよ!
――
ありがとうございます。
中村さんのさらなる成長を楽しみにしています。